私はいま、この山形の学生メディアの編集長・マーケッターというか肩書きとか関係なく、立ち上げに関わっている。
学生ライター全員と定期的に面談をしているのだが、私が一番大事にしていることがある。それは、「手段ではないWhy」これが、本人の口から出てくるかどうかをいつも耳を傾ける。
そして自分から言えないメンバーに対しては、彼らの第一成長段階の目標を「手段ではないWhy」を自分の言葉で言えるようになるということをこのメディア運営で成長するメンバーに対して、私の短期的な定期面談の目標にしている。
Whyの本質
過去の記事でも述べたように、私は「Why」をコミュニケーションの中でもっとも力を入れている。
Why なぜ
相手のなぜを知ることで、仲間になれる
相手のなぜを知ることで、相手のために頑張る理由ができる
自分のなぜを知ることで、周囲を巻き込むことができる
自分のなぜを知ることで、自分のモチベーションの源泉を知ることができる
Why なぜ? という問いかけは、自分自身に対して問い続けるべきであり、問い続けることで自分を理解し、相手に寄り添うこともできるようになる。
決して詰めている訳ではないので、私から面談を受けた人はあまり縮こまらないで欲しい。なぜ?という問いにうまく答えられなかったらそれを機に自分の内面で起きていることについて自分と対話してみて欲しい
組織の代表が持つべきWhy
私は先日、3年前に立ち上げた学生コミュニティー「やまがた次世代会」とやまがたの素敵な学生を紹介するメディア「やまもの」の代表を退任することにしたのだが、私が退いた後も活動は続いているようだ。
Whyを強烈に打ち出し、妥協せずにディスカッションを重ねてチームのWhyを突き詰めたおかげで、「なぜ」に共感をするメンバーが増えて自主的に新しい取り組みを始めたり、これまでの取り組みを加速させている。
代表がいなくなっても回る組織を作ることに成功したと言える。
そして、その原因は私がWhyを大事にし続けたからであろう
それほど、代表がWhyを意識することは重要である
- 自分がなぜそれをやりたいのか
(野望Whyと共感Why) - 人々(仲間にしたい層)が共感しやすいWhyなのか
Whyという問いの意図
なぜ? という私からの問いについて私が求めていることを書いていなかったので説明する。
私が求めているのは、あなたの感情と野望
なぜ、ライターをやりたいの?
なぜ、山形を盛り上げたいの?
→ スキルをつけたいからです。
→ なぜ?スキルをつけたらどうするの? → わかりません。
→ 山形が好きだからです。→ 山形を盛り上げたらあなたはどうなの?
→ 嬉しいです。→ もっと詳しく教えてほしい
どうも面談していると、このような感じになってしまいがちである。
このような質問をする意図としては、あなたにあなた自身のことを深く理解してほしいからという意図がある。
Whyを突き詰めると、自分の原動力・自分のモチベーションの源泉が理解できるようになる。そうなると、やっとチームがチームとして機能できる状態のスタートラインに立つことができると思っている。
この返答が悪いと言っているわけではない、
いいじゃないか、わくわくするから・この瞬間が嬉しいから・金を稼ぎたい・有名になりたい・誰かに承認されたい・とかでも。
じゃあ、その背景は? どうしてあなたは、〇〇なときにわくわくするようになったの? のようにさらに聞いていく
そうして、どんどん奥底に眠っている「手段ではない」Whyを見つけていくのが私の面談方法。
自分の感情と野望を自身で認識していて手段も言えている状態になることで、自分がなぜやっているのか。なにが楽しくて、どんなときにモチベーションが湧いて、どうしたらもっと自分が楽しくなれるか、他人を巻き込む時にどう誘うか などが考えられるようになる。
この状態になると、もう1人1人自分で考えて、自分で行動し始めることができるようになる。このような人が増えることで、組織がじわじわ強くなる
そう信じています。
トップは特に重要
あとこれ、代表がやるのはもっとも大事です。
メンバーによって感じ方がそれぞれなので
ビジョナリー型の人、エモーショナル型の人、ロジカル型の人
いろんな人をメンバーに入れる時に、この人にはどのような言葉が響くかな?って考えるわけです。
野望だけ言語化していても、それはビジョナリー型の人にしか響かない。
他に響いたとしても心の底から共感を得るかというと難しいのです。
相手に合わせてコミュニケーションを取ることができれば、より多くの人を巻き込むことができ、いろんな人を動機づけることができます。
特に学生は、口では「いいですね!」とは言っても、うまくわかってないからそう答えている場合の方が多いのです。
自分のことを様々な角度から、極限までWhyを深掘りしておくことで
相手の共感ポイントをさぐりって提案することができるので
勢いだけで「いいですね!やります!」って言ったあとに冷静になって
「やっぱやめます」と言われることを回避することができます。
過去の例
山形県米沢市で、就活イベントをやりたいんだ!
と言っていた先輩がいました。私は一緒に手伝うことにしたんですが、その先輩は、片っ端からいろんな人に声をかけまくていて運営メンバーを10人ほど集めていたんです。
しかし、イベント数日前になってもその人以外はまったく集客に貢献してくれなかった。そのとき、私から私流の面談を実施したところ、私がいつまで経っても「なぜ?」しか言わないのでブチギレられましたが、その最後にブチギレながら言った心の奥底の言葉「俺は自分が就活に苦労してきた経験から後輩に伝えたいことがあって、大学生活最後の最後でぶち上げたいんだよ!」 みたいなことを言ってくれました。
その瞬間私は「それだ!その想いをメンバーに伝えるんだ」と叫びました(笑) 嫌な後輩ですよね。イラっとしたと思います。生意気すぎて
でも、その心の底からの想いを言語化できた先輩はそこからは最強でした。できることはすべてやり、仲間に心からの想いを伝えて、メンバーも自発的に動き出して、見事そのイベントは50人ほど集まる大成功をしました(通常5人とか)
その先輩は、なんだかんだその直後に内定を断り、いま米沢でを起業してますw
人生何が起こるかわかりませんね
心の奥底の想いを言語化できた人は最強になれるという私の意見です。
私も、「やまがたの学生が集まってわくわくした山形にしたいんだ!」って叫んでたらいつの間にか100人が集まるコミュニティーになっって、運営組織を私が抜けても、その想いを受け継いで、新メンバーも加入して楽しくやっていますからね
でもね、私は純粋にそうは思っていなくて、いや、そう思っていたのは嘘ではないんですが、「影響力を持ちたかった」のがそもそもの起点でした。
まだなにも成し遂げてない人が、人を集めて「影響力を持ちたい」なんていっても誰も信じないですよね
実際、そのイベントに私が尊敬していた先輩は誰も参加してくれませんでした。たぶん、バレていたんでしょう
その自分の感情を自覚していなかったのもあった。
自分の心に正直になろう。
そして、その野望を伝えても仲間になってくれる人を最初の仲間に選ぼう
人当たりのいい言葉だけ並べてもバレます。
でも、そのあなたの野望についてきてくれるって決めてくれた仲間と、メンバーを拡大するために、共感しやすい組織としての共感性の高い野望を言語化しよう
Why
なぜ?
自分で自分に問うことのできる人になって欲しい
この記事を読んだ人への想いです。
うざいかもしれないけど、Whyが最も大事なんです。
成長するためにも、仲間を集めるためにも、なにをするにも。
そのWhyを握って、ずっと叫び続けよう
叫び続ければ、見えてくる景色が絶対にある。
結論なんなんだ?と思った方へ、勢いで書いてごめんなさい。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
結論は、
人は、Whyに心から共感した時に自発的な最強の原動力を生み出す